今回は水素と細胞の「オートファジー」の関係についてお話します。
平成27年のノーベル医学、生理学賞は「オートファジー」の仕組みを解明した東京工業大学の大隈良典名誉教授に与えられました。
「オートファジー」(Autophagy)とは「自食作用」のことで、細胞の中で役割を終えて不要となった蛋白質やミトコンドリアなどの細胞内小器官は、細胞内の酵素によって分解されてアミノ酸となり、リサイクルされて新しい細胞の原料としてDNAの設計図に従って蛋白質へと再合成されます。
このリサイクルシステムがうまく機能しない場合、細胞内の有害物質は細胞自身の「オートファジー」作用によって除去される仕組みになっているのですが、このリサイクルシステムが何等かの原因によってうまく作動せず、蛋白質がマクロファージによって処理されて肝臓内でアミノ酸に変えられないことにより、いろいろな機能不全が起き、これがパーキンソン病、アルツハイマーやガンなどの疾病の原因になるとされています。
有害化した細胞内の蛋白質は、必要に応じて細胞内に出現する「膜」に包まれて酵素の働きで分解されるのですが、この膜が機能を果たす為には、細胞内のミトコンドリアの中でATPが作られる必要があります。
このATPは水素の供給する電子により作られます。ATPの量は水素量に比例しますから、細胞から有害物質を除去するオートファジー能力は、結果として摂取した「水素」の量に比例することになります。
水素には副作用の報告がなく、身体のトラブルを抱えて入る方には水素を多めに摂取していただく場合があります。
水素が必要な量は人さまざま。水素化粧品と水素サプリメントで外面、内面から摂り入れて、健康増進やエイジングケアとしてお役に立てれば嬉しいです。