皆さん、ターンオーバーって言葉を聞いたことがありますよね
なんとなく、肌の生まれ変わりのような気がしていましたが、本当のところはどうなのでしょうか?
日本化粧品技術者協会のHPではこのように書かれております。
ターンオーバー [ turnover ]
基底層におけるケラチノサイトの増殖と、角化の過程、角層剥離は、絶え間なく行われている。その生まれ変わりをターンオーバーという。健康な皮膚においては一定のリズムでターンオーバーが繰り返されているため、その生まれ変わりには気づかないことが多い。しかし、ターンオーバーのリズムが乱れると、肌荒れなどのさまざまなトラブルを引き起こす。
引用:日本化粧品技術者協会HP 化粧品用語集「ターンオーバー」
https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/293
皮膚科学的にはこちらがターンオーバーの定義と言えますが、何を言っているのか?全く分からないですよね?(笑)
まず、皮膚の構造から知る必要があり、大きく分けると3つの部分から構成されております。
この中で皆さんが良く知るターンオーバーが関係するのは①表皮のみです。真皮や皮下組織は基本的にターンオーバーに関係ありまあせん。
さらに ①表皮 の構造は
表皮はさらに①角層 ②顆粒層(かりゅうそう)③有棘層(ゆうきょくそう)④基底層(きていそう)に分かれています。
ターンオーバーを正しく理解していくために、表皮でどんなことが起きているかを解説します。
表皮はさらに①角層 ②顆粒層(かりゅうそう)③有棘層(ゆうきょくそう)④基底層(きていそう)に分かれています。
ターンオーバーを正しく理解していくために、表皮でどんなことが起きているかを解説します。
簡単に言うと表皮では日々新しい細胞が生まれては死んでいくということが起こっています。
表皮の最も深い位置にある基底層では表皮角化細胞(ケラチノサイト)と呼ばれる細胞が日々生み出されています。基底層で生まれたこの細胞は、約1か月~2か月をかけて形や性質を変えながら徐々に有棘層、顆粒層へと上がっていき、最終的に角層になります。
表皮角化細胞は、元々はもちろん生きた細胞ですが、角層では細胞は死んでしまっています。顆粒層で細胞が死に絶え、その残骸が角層となっているのです。そして角層まで到達した細胞は最終的に垢となって皮膚から剥がれ落ちるのです。
このような基底層で細胞が生まれ、角層になって垢として剥がれ落ちるまでの一連のプロセスのことをターンオーバーと呼びます。これがターンオーバーという言葉の正しい定義です。
★ターンオーバーのプロセス★
●細胞の分化→細胞が成熟すること
※細胞の分化は、ゆっくりと時間をかけた方が良いと言われています。
急激に成熟させると未熟な細胞が出来てしまい、肌のバリア機能が低下してしまう可能性があります。
細胞の分化はターンオーバーの前半部分に当たりますね。
●角層の剥離
角層まで上がってきた細胞は互いに非常に強く接着しており、これが切り離されることで垢となって剥がれていきます。この角層剥離が停滞してしまうと鱗屑(りんせつ)と呼ばれる粉吹きのような現象が起こります。
このように角層剥離が遅れると肌の状態が悪化することが多く、一般に角層の剥離は促進した方が良いと言われています。角層の剥離はターンオーバーの後半部分に当たります。
ターンオーバーは、前半と後半では、適切と呼ばれる速度が異なるようです。
次回は、ターンオーバーの速度に影響与える様々な因子について、ご紹介するとともに、アルカリ性化粧品が(電子水)がどのうような働きをするか?ご紹介ますね。